和名
ムロネアマノリ
学名
Porphyra akasakae
〔ポルフィラ アカサカエ〕
(DNA分析がまだ済んでいないため旧分類のままポルフィラ属として扱われる。)
所属
ウシケノリ科 ポルフィラ属
特徴
葉状体は暗紫紅色で、若い時は線形ないし披針形で基部は楔形、加齢に伴い倒披針形ないし楕円形で基部は心臓形になる傾向があるなど多様な形のものが見られるが、披針形のものが多く、縁辺は全縁で波打ち、顕微鏡的な鋸歯は無く、雌雄異株で、大きさは長さ24cm・幅9cmくらいにまでなる。1層の細胞からなり栄養細胞部分は厚さ25‐30μmで、各細胞は1個の色素体をもつ。幼葉状体期には単胞子(原胞子)が形成される。最近の採集報告はなく、生活環は観察されていない。
分布
本州太平洋岸北部。三陸沿岸の湾口部に近い場所の潮間帯に生育。葉状体の盛期は12月‐2月。
解説執筆
有賀 祐勝(あるが・ゆうしょう)
一般財団法人海苔増殖振興会副会長、浅海増殖研究中央協議会会長、公益財団法人自然保護助成基金理事長、東京水産大学名誉教授、理学博士
おしば標本の写真提供
菊地 則雄(きくち・のりお)
千葉県立中央博物館分館海の博物館主任上席研究員、理学博士